アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2002年10月30日(水) ハロウィンの月と蒼い骨

毎年恒例になっているハロウィーンパーティーが終わった。
ようやく終わったので一休み、とする暇も無く〆切りに追いまくられる。

抱きついてくるデスクは椅子と仲がよいので
ヒールの音すら聞こえずに夜を迎えるのです。
カチャカチャカチャパシャパシャパシャPCは奴隷です。
言うことを聞かないのでお仕置きをするのです。

強制終了ぷちっ。


月が食べていきました。
雨がさらっていきました。
あの晩、記憶はありませんでした。
思い出したのはあの人の目でした。

ひとつふたつみっつ。
あのコは猫になりました。
あのコはメイドになりました。
あのコはシスターになりました。
あのコは・・・・・。

蒼い目の君は緑の風を左側へと送る耳、耳、耳。
何故か今年のハロウィーンは猫耳だらけ。
そうか、どうりで同じ種族だもの違和感のないはずだ。

つるり、と里芋を転がす。

「残したのはだぁれ?」

気がついたらそこはここではなく知らないどこか。
アタシの目は見えている。
アタシの目でない目が見えている。

「怖いから見ないで」
「石になるよぉ」
「だからぁ」

大丈夫。アタシは見えていない。

だから言ってるじゃぁないか。

アタシは慣れないので。
アナタが慣れてください。

どこかで折れた骨が顎に突き刺さっている。





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