| 2002年11月10日(日) |
愛しいので離れているのです。 |
毎年、この季節になるとどういうワケだか人間関係がガタガタと。
まぁね。 アナタのせいだけじゃぁないんですけどね。 アタシのせいだけでもないんですけどね。 アナタにはどうすることもできないんですけどね。 アタシにだってどうすることもできないんですけどね。
あなた。 愛してるのに。
何も気がついていないのか、少しは通じているのか、 感じるところはあってもそぶりすら見せないのか。 冷たいので小石を蹴る。 風は首から頬にかけて逆撫でてゆく。
相変らずヒールは行く先を知らず、赤いコートは去年と違う街を流れる。 久しぶりに飛ばしたメール。 答えることを忘れたのか拒否されているのか。
ベビー、ベビー、ベビー。
最後に一緒に食事をしたのは何時だったか。 何を食べたのだったか。
泣いていた。
あれはいつ。
メッセンジャーの彼は凹んでいる。 遠いので何も伝わらない。 けれど近かったことは一度もない。 耳の奥で空回りする音楽を「好きだ」と言ったのは誰。
日の暮れるのが早いので、夕方から少し駄々をこねてみた。 昨晩のSALONの後片付けをした後、暗くなってから下北散策に出る。 お香を買いにいつもの店へ。 新しいものを求めて違う店へ。 欲しいものいくつか。 失くし物を忘れさせた路地は時間も人も暗闇も飲み込む。
珍しく紅茶を飲んだ。 下北のラ・パレット。 シナモンミルクティー。 「ケーキが美味しい」「紅茶が美味しい」と評判らしいがそんなもの知ったこっちゃない。
ここのケーキは嫌い。
一通り買い物をして昨日と同じシュークリームの匂いをつけて帰路につく。
部屋の明かりを灯けてから気がついた。
アタシのオブジェは、
もう、
ない。
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