アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2003年01月16日(木) 夢は夢でなく

昨夜、夢を見た。

昔住んでいた家。
広いリビングに大きなダイニングテーブル。
どっしりとした家具の類。
私の目の前でベランダへの窓にかけてあるカーテンが揺れている。
誰もいない。
音もしない。

何かを探して視線を移す。

左側にはリビングとカウンターで仕切られたキッチン。
奥には食器洗い洗浄機が置いてある。
正面に冷蔵庫。
床には何もない。

まだ何かを探している。
探して視線を移している。
不思議なことに、そこに体はないような感覚なのに、左回りに体の向きを変える。
視線もぐるりと回る。

台所が右手に来る。
左手に和室、リビングは後ろ。
目の前には玄関へ続く薄暗い廊下が見える。

廊下を少し行った右手にトイレ。
ドアを開けてみる。
中には誰もいない。
何の変哲もないトイレ。
誰かが呼んでいたはずなのに。
呼んでいた気がしたのに。

ドアを閉めた。
何かを忘れている。
何かがあったはず。
トイレとは別にもう一つ何か。

もう一つ別の場所。
バスルーム。
脱衣所と一緒になった洗面所の入り口があった。
トイレの手前だ。

脱衣所のアコーディオンカーテンを開ける。
奥に洗濯機、右手に洗面所。
明るい。
薄暗いイメージの中で何故かここだけ明るかった。
一段高くなっている。
上がって左手。
バスルーム。
アルミサッシのガラス戸は閉まっている。
暗い。
また暗い。
ガラス戸越しに見るバスルームの電気は消えていて、中は明らかに暗い。


ガラス戸を開けると、白で統一されているはずのバスルームの
タイル張りの床が濃い色で主張している。
そいつらが主張するので。
ふと下を見た。

血。

次の瞬間、昼より明るく照らし出されたバスルームは床と言わずバスタブと言わず、
あたり一面、血の色を溢れ出させていた。

真っ赤なバスルーム。


あの日。
あの血の海の中に漂っていたのは。


アタシだった。





   ↑押すと続きが読める投票ボタン。



〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜
愛してくれる?

んで、気に入ったらヨロシク→My追加

 < 過去  INDEX  未来 >
麗香@夏野空 [MAIL] [MILK PITCHER]
 
エンピツ

/FONT