| 2003年04月05日(土) |
ジンジャーエールを蹴散らして |
写真にばかりかまけていたら、日記を書く余裕がなくなっていた。 書く余裕がなくなっていた。 書くことさえ。 忘れていた。
これを果たして「書くこと」と言うのかどうか分からないけれど。 表現することは変わらず。
最近、自分の中で言い訳をしていることに気づく。 アタシは生きることに前向きではない。 けれどそれ以外の、親しい仲間と呑みに行って遊ぶこと、 休日の夫と二人のための酒の肴を作ること、 興味がある人とコミュニケーションをとること、 その他諸々のことには前向きである。 以前、関西のS男さんに「考え方が前向きだな」と言われたことがある。 らぶりーはに〜にも「考え方が寛大だよねぇ」と言われる。 それらは。
アタシは思うのである。 それは「諦めている」のではないのか。 どうしようもないから、自分に都合のいい、他の考え方をするのである。 相手を許せないことで自分にストレスを溜めるのが嫌なので見下すのである。 それらは。 実はアタシの冷たさであり、自衛手段なのである。 そして「殺して欲しいと思う」ことと「ストレスを溜めないようにする」 ことは別物で、その日その時、まだ殺されることなく息をしているので、 しようがなく、息をするのがラクな方法を選んでいるだけだ、と。 嘘ぶいているのである。
自分の中に嫌な自分が棲んでいる。
週末はいつものように気の合う仲間と呑みに行った。 渋谷の桜は今を盛りに咲いていて、ああ、明日は花見日和だな、と。 久しぶりに来たこの店は、週末飛び込みで入れることは珍しい。 携帯を圏外にして「今」に熱中する。 桜の下で少し呑んできたはに〜は既に壊れかかっていたのだけれど 不思議なことに一緒に過ごす時間が経つごとにいつものはに〜に戻ってゆく。
と。 トイレで異常事態発生。 さっき入ったときには無かったはずのものが置いてある。 黒い下着。 テーブルに戻って早速報告。
「店内にプレイして楽しんでるヤツがいる。」
見に行って、挙句、下着を男子トイレに投げ込んで来たはに〜。 続いて、男性陣がトイレを確認しに行く。 フツーに見えるのに、何て店だ、と苦笑する。
「普通」なんてこの世にあるもんか。
少しだけトラブル。 雨が降って人の心も変わる。 変えられないので、変えられなかったので穴倉へと流れる。 頭の上で雨に降られた桜が散り始めていた。 けれど足元は見ない。 つまづかない。 アタシは。
こちらも久しぶりの店。 久しぶりの顔がいくつも、挨拶の嵐。
楽しい話いろいろ。そして少し踊る。 回るのは時計の針とお酒の酔い。 丁度良いので撤収。
雨脚は強くなっていて、満開の桜をあたり構わず蹴散らしていた。 今年まだ殆ど見ていなかった桜の終わりを見る。
明け方、ようやく眠りに就いた。
夢に落ちる途中、見たのはジンジャーエールの瓶を壁に叩きつける自分の腕。
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