| 2003年05月06日(火) |
リングは何も縛りつけない |
GW明けの出社はいつもより早く。 目が覚めたら1時間も早かったのでリズムが狂っている。 そのまま出社するのも癪だったので、ちんたらと支度をした。
30分潰した。 どこへ行ったのか、何をしていたのか。 気がついたらいつもの街がアタシを吸い込んでいた。 頭の中では違うことを考えている。
何だったんだろうあれは。 ほんの一時の幻の。 夢の中の戯言の。
伝わらないので握り潰す。
バスの停留所で時刻表を携帯のカメラに撮り込んだ。
流れる景色。 仕事なんかしていない。 仕事なんかしていなかった。 私はここにいない。 私はここにいなかった。
アタシハダレ。
時計の針が狂ったように回る。 前に。 後に。 意識はついて行かない、ついて行けない。 ついて行けないので。 ついて来させないので。
アイ ナンカ イラナイ。
いくつか切り捨てたものを、いくつか切り捨てたいものを ゆっくりと指先で掻き混ぜる髪。
くしゃくしゃになる。
切り捨てたいものはいつか忘れることができるのかもしれない。 忘れることのできたものはいつしか新しいものと入れ代わっているのかもしれない。 けれど。
そんな先のことは。 考えたことがない。
今年買ったサンダルはヒールにリングが付いている。 カシャリ、カシャリ、と歩くたびに鎖を意識させられている。 と、背後から足元に彼の射るような視線を感じたのは アタシの繋がれている「先」が気になったからなのだろうか。
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