案の定、テレビのお正月番組には早くも飽きてしまった。
昼間ぐっすりと眠ってしまったので、今夜は初夢とも縁がなさそうである。
しようのない正月だと思いながら、いつものように珈琲を淹れた。
昼間見た夢は何だったろう。やたら人が出てきた気がするが。
いずれにせよ、富士も鷹も茄子も関係ないことだけは確かである。
夢で縁が無くたって実際に縁があれば良いじゃないか、と 訳の分からない理屈をこじつけ、 音の無い乾燥した部屋でイチゴを齧る。
真新しいカレンダーにはまだ何の予定も書き込まれていない。
時計の針はいつもと同じ速さで進んでいる。
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