![]() |
![]() |
想いを伝えるという事 - 2002年03月09日(土) Yahoo!のトピで「7月7日に『JAM』を購入してオリコンチャートに ランクインさせようという企画がある事を知った。 何故今「JAM」なのか?何故オリコンランキングに入れる意味がある? それを企画しているサイトへ行ってみた。 「メンバーに我々ファンの想いを伝えたい」「奇跡を起こそう」と 呼び掛けていた。 メンバーへ「熱い想いを伝えたい」その気持ちは判る。 しかし今回のこの企画はメンバーにとっては、はっきり言って 迷惑でしか無いだろう。 先ず「JAM」について、イエローモンキーにとって大切な曲だという事が 選考基準だそうだが、私は「JAM」がイエローモンキーの代表曲として 扱われる事に、実は違和感を感じている。 “外国に飛行機が落ちました”という衝撃的なフレーズの所為で 社会的な歌として認識され勝ちで、昨年のニューヨークテロ事件の時も 「JAM」が取り沙汰されたりしていたが、私は「JAM」は孤独で無力感に 打ちひしがれた夜に『ただ君に会いたい』と願う、極めて個人的な内面を 見詰める愛の歌だと思う。 この曲はイエローモンキー最大に世間に認知された曲になった。 売上は「BURN]67万枚に次ぐ約60万枚である。 「JAM」は発売までのあれこれが在った所為で必要以上に ドラマティックに成って仕舞った曲だろう。 かつて吉井和哉は「BRIDGE」誌で『JAMが売れた事で安心した。』と語った。 けれど、両A面となった「TACTICS」の存在を忘れてはいけない筈だ。 人気アニメ「るろうに剣心」の主題歌であった事は大きな意味を持っていたに 違いない。 「JAM」が急遽60万枚という売上を達成してしまった事で イエローモンキーは負わずに済んだかも知れない余計な重荷を 背負ってしまったのだろうか。 【日本のロックを】という大きすぎる使命を自らに課さなければ その後の彼等の活動はもっと楽に為っていたのではなかろうか。 そう考えると「JAM」にもう一度日の目を当てようとする今回の企画は 二重の意味でメンバーにとっては酷なのでは、と思う。 企画サイトでは7月7日に一斉に有線へリクエストをするとか、7月7日の日付で メンバーに想いの丈を綴った手紙を出そうという提案もされていた。 私はこれは良いと思う。(私はモンキーの誕生日の12月28日に 「真珠色の革命時代」を聴きたいと個人的に思う。) 大体オフィシャルのVOICEに書き込んでも、特にあの吉井氏がマメに読むとも思えず (ある程度たまったら事務所の人がプリントアウトしてメンバーに渡しているとは思うが) 我々ファンの想いを伝える手段は手紙しかない。 『単なる自己満足であり愛の押し付けに過ぎない』 確かに私の現状もそれに違いないのだが、企画している代表者やサブリーダー達の 若さ、純粋さが眩しくもある。 「ただ待っているだけじゃ嫌。何か行動に移したい。奇跡を起こしたい」 そう願わずに居られない、その気持ちも判る気がする。 ただ制止するのではなく、メンバーも発起人達も後味の悪い思いをせずに済む 上手い方法があれば良いのに、と思う。 本当にねえ、イエローモンキーのお兄様方達、罪な男達だなあ。 こんなに乙女心を悩ますのだもの。
|
![]() |
INDEX past will
時の谷間 ![]() |