2002年04月16日(火) |
大和銀ホールディングスの株主が、株主代表訴訟を提起 |
日経・社会面によると、子会社の大和銀行や、あさひ銀行の旧経営陣の責任を、株主の立場から追及する義務があるのに、それを怠ったとして、両行の親会社である「大和銀ホールディングス」の株主が、株主代表訴訟を起こしたそうである。
他の新聞記事によると、訴訟の動機は、大和銀行に対する株主代表訴訟では、和解が成立したが、「その和解の内容があまりに手ぬるい」ということにあるようである。
前回の、大和銀行に対する株主代表訴訟においては、大和銀行が持ち株会社を設立して、その傘下に入ったため、訴訟の原告が大和銀行の株主でなくなり、訴訟の当事者でなくなる恐れが生じた。 そのため、原告は、やむなく和解に応じたという事情があった。
当事者でなくなると請求が却下されるのだから、和解に応じることはやむを得なかったのではないだろうか。
今回の裁判では、親会社を訴えているから、前回の和解が問題であるといっているわけではない。
しかし、実質的には紛争の蒸し返しという感じがする。
しかも、代理人が同じ弁護士とのことであり、弁護士倫理上、いかがなものかと思う。
|