2002年04月28日(日) |
倒産についての分類−日経の分類は誤りである− |
日経(H14.4.28付)・17面に、「倒産」についての解説記事で、「倒産のタイプ」として、銀行取引停止処分、清算型法的整理、再建型法的整理、私的整理(内的整理)の4つに分類していた。
しかし、この分類は明らかに間違いである。
手形が不渡りになって銀行停止処分となった場合、会社としては、法的に整理するか、私的整理をするか、それとも何もしないで放置するを決断しなければならない。
(まれに、不渡りになって銀行取引停止処分を受けても、そのまま営業を続けるケースもあるが、これはレアケースである。)
つまり、銀行取引停止処分と、法的整理や私的整理とを並列して分類するのはおかしいのである。
新聞の誤りをいちいちあげつらっても仕方ないが、新聞記者は、自分で調べず、安易に人に聞く傾向があるように思う。
ところが、もともとの基礎知識が不十分なため、人に聞いても十分咀嚼できず、誤った記事を書くのではないだろうか。
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