日経(H14.6.5付)・社会面で、雪印乳業が、社外取締役として、消費者運動家を起用したと報じられていた。
社外取締役は最近の流行であり、他社の取締役や、元検事が就任することがときどきと報じられている。
他社取締役が就任するのは、企業間のつながりを高めるためであろう。
その場合、企業間のつながりを強めるだけであれば、銀行から取締役を受け入れるのとあまり変わらない。
検事が就任するのも、その肩書きだけを利用するだけであれば、総会対策として元警察官を採用するのとあまり変わらないだろう。
要するに、流行に乗って社外取締役に就任してもらっても、その意図は何かが問題である。 本来の狙いである、外部からのチェックをきちんとしてもらおうと思うのであれば、社外取締役に対し、社内の情報を十分に伝えなければならない。
そうでなければ、社外取締役は、単なるお飾りになってしまうだろう。
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