日経ではなく、朝日(H14.7.3付)社会面であるが、東京女子医科大病院の心臓手術ミス事件で、医師が、記録を改ざんする前と改ざんした後のコピーが掲載されていた。
医療ミスで医師が逮捕されるのは極めて異例である。
世間では、被疑者が逮捕されると、それで溜飲が下がるというところがあるが、逮捕というのは、制裁のために行うのではない。
証拠隠滅の恐れや逃亡の恐れがあるときに、それを防ぐために逮捕するのである。
この件でいえば、改ざん前後の書類を見ると、40か所も改ざんしており、医師の改ざん行為は極めて悪質である。
それゆえ、そのような改ざんをする者は、証拠隠滅の恐れが高いとみなされても仕方ない。
したがって、逮捕もやむを得ないということになる。
それにしても、このような改ざん前後の記録をマスコミが入手していることに驚く。
大手新聞(経済紙を除いて業界3位)の記者がいっていたが、毎月30通くらい内部告発の手紙、FAX、メールがくるそうである。 業界1位や2位の新聞社には、毎月100通以上来ているのではないかと言っていた。
これまでは、違法な行為しても、うわさだけで済んでいたことが、これからはどんどん表に出ることになるのだろう。
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