2002年07月05日(金) |
民事訴訟の判決を2年以内にする法改正を検討 |
日経(H14.7.5付)1面で、民事訴訟の判決を2年以内にする法改正を検討していると報じられていた。
確かに、経済活動がますますスピード化している時代に、2年というのは長い。
2年もかかっていれば、裁判は時間がかかると批判されても仕方ない。
しかし、全体を平均すれば、一審の審理期間は9か月である。 ただ、その中には欠席判決で一回で終わるものも含まれているから、私の印象としては、1年くらいが一審の裁判の平均という感じである。
1年で決着が付くとなると、早いとはいわないが、著しく遅いともいえないのではないか。
むしろ、争いが生じてから裁判になるまでに時間がかかっているような気がする。
「裁判になると時間がかかる。」とかいってダラダラと交渉しているうちに、すぐ数か月も経ってしまうケースが極めて多いのである。
裁判に時間がかかるという批判は謙虚に受け止めて、それに対する対策を講じるべきである。 しかし、それだけでなく、紛争が起こった場合に、話し合いで解決できないときは、さっさと裁判をするような風潮になれば、かえって早期の紛争解決がはかれるように思う。
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