今日の日経を題材に法律問題をコメント

2002年08月28日(水) 音楽の無料交換は違法である

 日経(H14.8.29.付)・9面で、アメリカの音楽ソフトの出荷が2ケタ減となったと報じられていた。

 その原因として、アメリカレコード業界は、ネット上での無料音楽交換の定着を挙げているそうである。

 ところが、調査会社の調査では、無料交換の利用により、CDを購入することが増えた人の方が、購入が減ったという人よりも多かったそうである。

 その記事の中で、ジャニス・イアンは、「無料交換は試聴である。」と主張して、無料交換に賛成しているとあった。

 ジャニスによれば、自分のサイトで自作曲の無料提供を始めたところ、それがきっかけとなって、昔の曲も、新しい曲も売れ行きが伸びたそうである。


 なかなか難しい問題である。

 本の場合は、ネットで読み物を連載し、それが話題になったので本にしたところ、ネットで読んだ人が本も買っているという話は聞く。

 しかし、本と音楽とは違う気がする。

 本と違って、無料交換で音楽データを入手した人が、改めてCDを買う気はしないのではないだろうか。

 やはり無料交換は著作権法違反であり、取り締まるべきものと思う。


 < 過去  INDEX  未来 >


ご意見等はこちらに
土居総合法律事務所のホームページ


My追加
-->