2002年09月02日(月) |
社外取締役は、法令遵守のための万能薬ではない |
日経(H14.9.2付)1面コラム「産業力」で、経営の不祥事を防ぐためには、警報装置を埋め込むことが重要であると書いていた。
そのような趣旨から、そのコラムの中で、オリックス会長の宮内氏が、「危機の際に経営に軌道を載せるのは、なれ合いとは無縁の社外取締役しかない」と言っている。
しかし、「社外取締役はなれ合いとは無縁」なのだろうか。
アメリカでも、CEOの個人的な知人などが社外取締役になっているケースが多く、会計操作において、社外取締役によるチェックがまったく機能しなかったと言われている。
要するに、社外取締役という制度を作ることは間違いではないが、結局は、その社外取締役の能力次第であり、社外取締役という制度に依存することは危険であると思う。
|