今日の日経を題材に法律問題をコメント

2002年10月03日(木) 特許の対価として15億9000万円の請求

 日経(H14.10.3付)社会面に、元社員が、会社に対し、特許の対価として15億9000万円を請求する訴訟を提起したと報じていた。


 記事によると、その社員の特許によって会社が得た利益は19億8000万円で、そのうち80%もの15億9000万円を請求しているそうである。

 しかも、特許は1984年に最初の特許出願したというから、それから18年も経過している。

 この方は60歳だから、おそらく会社を退職して、すぐに会社に訴訟をしたのだろう。


 訴状を見たわけでないから、よく分からない。

 しかし、新聞記事を読んだ印象を率直にいうと、少し無理ではないかという気がする。


 ちなみに、15億9000万円の請求の場合、裁判所に納める印紙代は429万7600円である。

 これとは別に弁護士費用がかかる。


 そこまで費用をかけて訴訟するのだから、本気である。

 今後は同様な訴訟が増える気がする。


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