2002年11月22日(金) |
詐欺罪の証拠収集は難しい |
日経(H14.11.22付)社会面に、高配当を宣伝した投資仲介業者が出資法違反で捜索されたと報じていた。
「世界一周クルーズや福祉事業に出資すれば一年で出資金が2倍になる。」といって10億円くらい集めたそうである。
出資金を2倍にして返すことなんかできるはずがないから、明らかに詐欺である。
しかし、警察は、簡単には詐欺の容疑での捜査はしない。
詐欺の証拠を集めるのは難しいからである。
そのため、警察は、出資法のようなからめ手をつかって、まず会社を捜索する。その結果、詐欺の証拠が集まれば、容疑を詐欺罪に切り換える。
株取引の「にっぱち屋」に対する取締も、最初は、証取法違反で会社を捜索し、株取引の仲介している事実がないことが判明すれば、詐欺罪に切り換える。
迂遠ではあるが、公判を維持できるだけの証拠を集めないといけないを考えると、やむを得ないのだろう。
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