2003年03月10日(月) |
日本の検察は完全な年功序列である |
今日は朝刊が休みのため、昨日の日経(H15.3.9)についてであるが、7面に、「法相の検察人事に検事が反発」という見出しの記事があった。
「えっ。そんなことあり得ないはずだが。」と思って読むと、韓国の話だった。
韓国では、法相が年功序列を破る抜擢人事をしようとしたため、検察側が反発しているそうである。
しかし、日本では抜擢人事はあり得ない。
日本の検察は完全な年功序列である。
その理由は、検察人事に政治が介入することを排するためである。
ただ、そういった理由だけでなく、ずっと以前に検察内部で深刻な派閥争いがあり、それに懲りたのも理由であるといわれている。
完全な年功序列のため、若くして司法試験に合格し若くして検察官になった方が有利であり、そうでない人は出世の見込みはない。
裁判官はあまり辞めないが、検事を10年くらいでやめるケースは多い。
もちろん、辞めるのは一人一人事情が違うのだろうが、人事がある程度読めるためというのも理由ではないかと思っている。
要するに、出世の見込みがないと思って辞めるわけである(と想像している)。
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