日経(H15.6.23付)9面の雑誌フォーブスの広告で、「急増する『デート商法』の被害」という見出しがあった。
その「デート商法」という見出しを見て、売春斡旋の刑事事件を連想した。 (デート商法は、高額商品を売りつける商法のようである)
その刑事事件は、クラブ(飲食店)で、客がホステスとホテルにデートするというシステムで、その店のママが売春斡旋罪で逮捕されたというものである。
その店のシステムは次のようになっていた。
客は飲み代として1万円支払って普通に飲む。
気に入った子がいれば店外に連れ出してホテルに行く。女の子には3万円支払う。
店は、ホステスからは金を取らず、その代わりホステスに給料を支払わない。
店としては、客の飲食代、払わなくて済んだホステスの給料が利益であるから、それほど儲けたわけではない。
この事件では、警察のミスで、当初予定していた客とホステスの売春を立件できなかった(一回の売春ごとに立件する)。
焦った警察は、店でのクレジットカードの使用履歴を調べ、カードを使った客を割り出し、その客を呼び出して事情聴取した。
客は普通のサラリーマンだったから、呼び出されて焦ったことだろう。
事情を聴取されて、すべて正直に話し、顔写真まで撮られていた。
その供述に基づきホステスを逮捕し、ママも逮捕された。
いまごろ、その客はカードを使わなければよかったと思っているに違いない。
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