今日の日経を題材に法律問題をコメント

2003年11月07日(金) 訴訟記録の紛失には注意

 日経(H15.11.7付)社会面に、検察庁で捜査記録が盗難に遭い、検事正が処分されたという記事が載っていた。


 裁判官が、車の中に記録を置いていて盗まれたとか、電車で記録を置き忘れたという話は聞いたことがある。

 これに対し、検察官の場合は記録を自宅に持ち帰らないから、帰宅途中で盗まれるということはないが、検察庁の庁舎で盗まれ、それが警備員というのだから、防ぐのは難しい。


 記事では、この件で検事正が処分を受けている。


 訴訟記録を車の中において盗まれたり、電車に置き忘れた場合、裁判官は退官を余儀なくされる。


 弁護士が記録を無くした場合、「退官」にはならないが、依頼者に訴えられれば懲戒の対象になるだろう。


 弁護士は訴訟記録を持ち歩くことは多いから、よほど注意しなければならない。


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