今日の日経を題材に法律問題をコメント

2003年12月19日(金) 強盗致死傷は懲役7年以上

 日経(H15.12.19付)社会面で刑法が改正され、有期懲役刑の上限が引き上げられるなど厳罰化が図られると報じていた。


 一方、別の新聞であるが、強盗致死傷については、現在懲役7年以上を引き下げる見込みと書いていた。


 強盗致傷というのは、ナイフを持って押し込み強盗をして傷を負わせるケースだけではない。


 スーパーでパンを万引きして、警備員に見つかったので、逃げるために平手で殴り、かすり傷を負った場合も、強盗致傷罪である。


 そんなケースでも、求刑は懲役7年となる。


 先日、国選弁護事件で、そのような事件があり、懲役7年という求刑を聴いて、傍聴席の人が、思わず「えっ!」と言った。


 判決はどんなに軽くても懲役3年6月である。

 
 あまりに刑の均衡にかけるものであり、早急に是正して欲しいと思う。


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