2004年03月01日(月) |
麻原の供述調書はどこから入手したのか? |
日経(H16.3.1付)の週刊ポストの広告で、「麻原彰晃が完落ちしていた」という見出しで、麻原が犯罪を指示したことを認める供述調書を入手したという広告が掲載されていた。
そのような供述調書があるのに、なぜ裁判で提出されなかったのだろうか、と思い週刊ポストを買ってみた。
裁判で提出されなかった理由は、麻原はその供述調書で犯罪を認めているものの、自己弁護に終始し、弟子たちとの供述との整合性がないためのようであった。
それよりも、気になったのは、この供述調書をどこから手に入れたのだろうということである。
なぜなら、検察官はこの供述調書を裁判所に提出しようとしていないのだから、弁護人にも開示していないはずだからである。
通常、検察官は、裁判所に証拠として提出する予定の証拠は、弁護人に開示する。
開示を受けた弁護人は、供述調書などをコピーする(コピー代が高いので、謄写しないこともあるが)。
そのコピーした供述調書がマスコミに出ることがある。
オウム事件では最初にヘンな弁護人がついたから、そこから調書が流れ出ることはあり得えるかもしれない(以前、問題になったことがあるように思う)。
しかし、弁護人に開示していない証拠は、流れ出ようがない(まれに、裁判所に提出しない証拠でも弁護人に開示することはあるが、あまり聞かない)。
とすると、この供述調書はどこから入手したのだろうか。
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