2004年03月29日(月) |
六本木ヒルズの回転ドア事故について |
日経(H16.3.29付)社会面に、六本木ヒルズの回転ドア事件の続報が報じられていた。
森ビルと三和シャッターとで言い分が食い違っているようであるが、いずれにせよ両社に責任があることは明らかである。
それにしても、なぜこんな何人も入れる大型の回転ドアを付けたのだろうかと思う。
通常の自動ドアでは外気が入りやすく、また、ビル風が吹き込みやいということのようであるが、子供が回転ドアで遊具と勘違いして遊ぶことはよくあることである。
それなのに、十分な安全対策を施していたとは思えない。
最近、森ビルのように実用性を重視したり、デザインを重視するあまり、安全性を軽視していると思われるビルが多い。
例えば、デザインを重視して、ガラスがあることを視認させるためのステッカーが小さいところが多く、衝突事故の原因となりかねない。
設計者や設置者は、過去の裁判例をよく調べたほうがいい。
そうすると、意外なほど裁判が起こされていることが分かるであろう。
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