今日の日経を題材に法律問題をコメント

2012年01月06日(金) 裁判員を100日間も拘束 証人は63人

 日経(H24.1.6)社会面で、男性3人を殺害した罪などに問われた木嶋被告の裁判員裁判がさいたま地裁で始まるが、裁判員の在任期間は過去最長の100日間になるという記事が載っていた。


 裁判員の方は、仕事がある人も多いであろうに、100日間も拘束されるわけで、その意識の高さに敬服する。


 ただ、証人は63人も予定されており、次々と証人尋問が行われるから、専門家でない裁判員は証拠調べについていけないのではないだろうか。


 そうすると、適正な事実認定ができないのではないかという危惧がある。


 裁判官や、検察官、弁護士であっても、63人の証人尋問をすべて集中して聞くのは難しい。


 ただ、専門家は、重要な証言とそうでないところの区別がつくので、メリハリをもって参加できるが、裁判員はそれは難しいと思われる。


 とりわけ、この事件は直接証拠がなく、状況証拠で判断せざるを得ないから、細かい証拠の積み重ねが必要となり、余計難しい判断となる。


 辞退せずに裁判員になられた方には敬意を表するが、このような事件を裁判員裁判として審理することには無理があるのではないだろうか。(但し、現行法では、裁判員裁判でやるしかない)


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