今日の日経を題材に法律問題をコメント

2015年03月03日(火) 商法の現代語化、ひらがな化

 日経(H27.3.3)1面「春秋」欄で、商法の条文のひらがな化について述べていた。


 戦前に成立した法律は文語体カタカナ書きであったが、近年は刑法や民法などで現代語化ひらがな化が進み、基本六法で残るのは商法の一部のみだった。


 法務省は商法についても現代語、ひらがな書きに改める方針とのことである。


 法律の勉強を始めたときは、民法、刑法、商法、民訴法など多くの法律がカタカナで書かれており、それが嫌で仕方なかったが、慣れというのは恐ろしいもので、いまではカタカナの条文であっても違和感なく読める。


 そうはいっても、法律は誰でも分かりやすく、読みやすいものであるべきで、現代語化、ひらがな化は当然である。


 ところが、最近制定される法律は、現代語、ひらがなで書かれてはいるが、一読しただけでは意味が不明なものが多くなっている。


 表現の厳密化を優先したためであるが、誰が読んでも分かるという趣旨には反しており、もう少し工夫すべきであろうと思う。


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