| 2015年04月10日(金) |
サッカーボールによる転倒事件で、最高裁が被害者側の請求を棄却 |
日経(H27.4.10)社会面で、道路に飛び出したサッカーボールを避けて転倒した被害者の遺族が、ボールを蹴った子供の親に対し損害賠償を求めた事件で、最高裁は、「危険でない行為でたまたま人に損害を与えた場合、親に賠償責任はない」として、遺族側の請求を棄却したという記事が載っていた。
極めて常識的な判断だと思う。
ところが、一、二審は、子どもの親に損害賠償を命じていた。
その背景には、子どもの親が損害保険に入っていたことがあるかも知れない。
保険により賠償金を支払うことが可能だからである。
それにしても、遺族側はなぜ学校を訴えなかったのだろうか。
子どもの親に対する請求が棄却されれば、誰にも請求できなくなるのだから、通常であれば、学校と親と両方を訴えると思うのだが。
何か特別の事情があったのだろうか。
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