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2003年08月10日(日)    病気の話(2004/4/11日記)

私の病気の話です。
陰気な話なので過去の方に持ってきました。
書くべきじゃない、でも誰かに聞いて欲しい、だから日記を書きます、まぁつまり、アレですよ、話せる友達がいないのですよ(半笑
見つけてしまった方すみません。

やっぱり、来月に入院するかもしれません。
今月ではないのは、患部が炎症をおこして腫れて肥大しているので、現在の病状で手術は無理だからです。
本当は手術をしなくても、薬で誤魔化せる病気らしいんですが、私はもともと患部がでかかったらしいのと、発見が遅かったので悪化しているから、切らなければ更に悪化するらしい。

「来月、入院しましょう」
「無理です」
「でも、手術しなければ、長く生きる事は出来ないよ」
「はい」
「薬でなんとか出来る大きさじゃないよ」
「はい」
「薬を飲み続けなくてはいけないよ、一生、死ぬまで、ずっとだよ」
「はい」
「妊娠出産は諦めなくてはいけないよ」
「えっ?」
「あなたの病状で妊娠出産は無理。切らなければ再発する可能性が高いから、薬は飲み続けます。そうすると、奇形児が出来る可能性が大きい。仮にそうでなくても、出産時に、あなたが死ぬか子どもが死んでしまう事が多いんです」
「…………」
「目立つ所に傷が残るから、若いあなたは嫌かもしれないけど、私は手術を勧めます」

涙が出ました。
子どもなんていらねーよ、とか普段言ってるんですが、これを書いてる今「子どもが欲しいですか」と聞かれたら、あまり欲しくないと答えるしかないんですが、考える暇がないくらい自然に涙が出ました。

手術が嫌だったのは、こんな田舎では病院の数も限られてるから、遠く離れた関東か関西に入院しなければいけない事。
体に大きな傷が残る事。
お金がかかる事。
仕事を辞めなければいけないかもしれない事。

今も、どれも嫌だけど、でも、手術を決意しました。
来月、まだ手術をしなければいけない状態なら、入院します。

どうしてあんなに泣いて、それからとても強く手術をして、健康になりたいと思ったのかはわからない。
でも、私は、とても普通に、とても普通のお母さんになって、とても普通のおばあちゃんになりたいのかもしれない。
運が良ければ、そういう風にいつかなれると思ってた。
それはとても難しい事だったんだと初めて知った。

私の病気は、不可抗力だったけど、それでも後悔せざるを得ない。もっと早く病気が判明していれば、切らなくて済んだのに。2年前の診断は、結局誤診だったのだ。もっと色んな病院に行くべきだったのに。色んな検査をしてもらうべきだったのに。
それでも前に進むしかない。
周りの為に、私の為に。



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