先生妄想日記 |
2004年06月06日(日) カッターナイフ 金曜日の話。 その日、生徒にちょっとした作業をやらせる為、実家から、めちゃくちゃ大きいカッターマットとカッター5本を持って生徒が来るのを待ち構えていたら、他の先生が登場。 「今日、ココで○○作らせるって聞いたんですが」 「そうですよー。見て下さいよこの大きいカッターマット!家から運ぶの大変でした」 「あぁ、これは大きいですね」 「でしょう。大変だったんだから、キリキリ働かせなくちゃ」 「それがですね…」 言いにくそうな先生。なんだろう、生徒の予定が悪くなったのかな?補習?と思っていたら。 PTAからの意見なんですが、と切り出された。嫌な予感。 「実は、PTAの方から、しばらく生徒にはカッターを持たせない方向でと。ほら、事件があったから…」 「…………はっ?…………えっ?」 「まぁ、うちは隣に幼稚舎と中学もありますしね」 「は…………ぁ」 「用心するに越した事はないと」 「じゃ、じゃぁコレは…………」 「切る所までは職員でやりましょう」 ……………嘘でしょう。 もしかしたら私が間違っているのかもしれんのですが、非常に腑に落ちない。落ちないけど従いましたけど。下っぱだから。 後から来た生徒くん達。 「あれ?なに、先生がココまでやっといてくれたの?」 「そうよー、あと○○先生も手伝って下さった。優しいでしょう」 「なんで?俺らめっちゃヤル気だったのに」 「うそ、じゃぁやってもらえば良かった」 「ホントだよ。素でやってやったのに。でもラッキー」 なんで?って、まさか“君らがカッター振り回して他人に怪我をさせそうだから”なんて言えるかよ。 高校生に向かって、そんな理不尽な事が言えるのか。 事件を起こした子は、普通の子だったようだと、手伝って下さった先生がおっしゃっていた、誰でも加害者になり得るのかもしれない、だから生徒を信じる事とは問題が違うのかもしれない。 私がおかしいのかな。 |