しあわせのかけら。
小さな子どもの頃、拾ったビー玉やもみじの葉っぱ、キャンディーの包み紙やグリコのおまけ・・・いろんなものをとっておきたくて“秘密の箱”に入れてたっけ。そんな日記、かな?

2008年08月21日(木)  今度会ったら足踏んでやるっ。



あの人の姿を全然見ないのは、
もしかしたら
私が“待ち伏せ”するために乗る各停よりも
1本前の電車に乗っているからかもしれない。
その電車だと、
始業時刻までには適度に余裕がある時間に
出勤できるはずだ。

だからって
私までそんな早い電車にわざわざ乗るの?
そこまでするぅ?
お盆休みに仕事してて
今夏休みなのかもしれないし、
またそのうち現れるよ。

そう思っていたはずだったのに、
気がつくと
私はいつもより15分も早く
出かける用意を終えていた。

一体いつ、
今日は早い電車に乗ろうって
決心したっけ?
・・・記憶がない。


1本早い電車は
ちょうどよく冷えていて
思ったよりもすいていた。

あの人の駅。
ホームにあの人の姿はなかった。
なあんだ。やっぱりいないじゃん。

いつものように降りてトイレに行った。
3分ほどしてホームに戻って
ベンチに座って本を読んでいた。

私がいつも乗って来る各停を見送った。

あの人は来ていない。

次に快速が来た。

やっぱり今日も休みなのかもな。

本に視線を戻して読み始めたとき、
慌てて階段を駆け上って来て
快速に駆け込んだ人がいた。

あの人?

本に合っていた目の焦点を
快速のドアに合わせ直すヒマもなく
その人は奥のほうに入って行き
ドアが閉まった。

やっと焦点が合った私の目に
見慣れた、でもとても久しぶりの背中と後頭部が
ほんの一瞬だけ映った。

そんなのあり?
私は、えっと、16分も待ってたのに。
うううう。

今度会ったら
足踏んでやるっ。

なんて無理。

そうだよ。
ふざけて足を踏むことも
会いたかったよ〜とhugすることも
ぷうっとふくれっ面をして見せることも、
なーんにも
できないんじゃん!

そして今、
「悔しいよぉ!」と言える相手もいない。

一瞬メル友さんにメールしようかと思った。
いやいや。大人げない。
朝の忙しい時間にそんなこと。
大丈夫だ。
今は膨らんだ気持ちが胸につかえてるけど、
もう少ししたら落ち着くから。

落ち着いたら
ニヤニヤしそうになった。
だってまた会えたから。
いなくなってなかったから。

でもニヤニヤしたあと
悲しくなった。
だってあの人にとって私は
全然どうでもいい存在だなと思ったから。

そんな気持ちも
あんな気持ちも
私の日常生活とはさほど関係もなく
浮かんでは消えての繰り返し。

一体いつまで続くんだろうねえ。


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