しあわせのかけら。
小さな子どもの頃、拾ったビー玉やもみじの葉っぱ、キャンディーの包み紙やグリコのおまけ・・・いろんなものをとっておきたくて“秘密の箱”に入れてたっけ。そんな日記、かな?

2008年09月04日(木)  バンド△イドもリサイクル!?


子どもの帰宅が
いつもより少し遅かった。
なんだか無口だ。ちょっと涙目だ。
目の横にバンド△イドが貼ってある。
よく見ると、
そのほかにも顔に小さなひっかき傷がある。

ここでこちらが動揺を見せると
それが子どもに伝染してパニックっぽくなってしまうので
慎重な対応が要求される。
できるだけさり気なく
「どうしたの?そのバンド△イド」と聞いてみた。

「○○○カードで遊んでたら、
 M君がいきなりN君のカードを取り上げて
 N君が返してって言ってるのに
 返さないで鼻をなぐったらN君が泣き出した。
 でもM君が知らん顔してたから、
 俺が返せよって言ったんだ。
 そしたら急に顔をひっかかれた」

今にもパニックになりそうな顔をしながらも、
一言ひとこときちんと説明している。
いいぞ〜。頑張ってるぞ〜。
私も「何だ!?そのMって子は!?」
と思ったけど顔には出さず
「うん、それで?」と静かに相づちを打っていた。

「そうだったのか〜。
 で、ほかには誰が一緒だったの?」
「もー君とゆう君。
 俺とM君がつかみ合いの喧嘩になって
 二人が引き離してくれた」

だんだんと子どもの顔から不穏なものが消えていく。

「で、ゆう君が『目の横、血が出てる』って言って
 バン△エイド貼ってくれた。
 〜中略〜
 最後はちゃんとお互いに謝って、
 カードもちゃんとN君のところに戻った」
「そっか・・・良かったね、
 もー君とゆう君がいてくれて。
 あなたもちゃんとN君の味方したんだね。
 偉いよ」
「でも、つかみ合いはちょっとやりすぎだった」
「うん。わかってたらいいよ」

子どもの顔に笑顔が戻った。

普通はここで終わるんだろうけど。

うちの子は“異星人”なので
「これはこうでなければならない!」という
強い思い込みのようなものがある。
「人のものを力づくて奪ってはいけない」
「返してと言われたら返さなければならない」
「友達が困っていたら助けなければならない」ってことで
それ以外のことは何も考えずにM君に向かって行ったんだろう。

「世の中には、
 悪いとわかっているのに
 ついやってしまったことを指摘されると
 それに腹が立ってすぐ暴力をふるう人もいるから、
 いくら相手が間違っていて自分が正しいと思っても、
 『それは間違ってるよ』って
 はっきり言わない方がいいときもあるんだよ。
 その判断は難しいかもしれないから、
 なるべくいつも遊んでる仲のいい友達と
 一緒に行動して教えてもらってね。
 今日は もー君とゆう君がいてくれたから良かったけど、
 もしいなかったらどうなってたかわからないもんね」
というようなことを補足しておいた。

正義感が強いのはいいことだけど。
友達思いなのはいいことだけど。

親としては、
自分の身を危険にさらしてまで
正義を貫いてほしくはない。
なんとか上手に世渡りしてほしい。
どうしてもそういうふうに思ってしまうのよね・・・。


バン△エイドは
ゆう君に貰ったのではなく、
うちの子が手に貼っていたもので、
それを剥がして目の横に貼ろうとしたら(!)
彼が手伝ってくれたらしい。笑
でも、ホントちっちゃい傷でした。


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