今から5年ぐらい前のこと。 M・バタフライでアタシを笑いの渦に巻き込んでくれた、ジョン・ローンが来日した。 さっそく、コワイものみたさででかけたアタシと友人だったが、 実物も映画と同じぐらい、お月様かお盆のように顔が大きく丸かった。
1曲目の音楽はスリラーの頃のM・ジャクソン風のつもりだろうが、 どう聞いても場末のおさわりバーでかかってそうな音楽だ。 好奇心が旺盛なアタシはよせばいいのに、 友人の高性能オペラグラスでジョン・ローンをみてみた。 ヘンな服・・・。 だけならまだいいが、へんな服の間から見える腹が 餃子の皮のようにシワがよっている(泣)。
アタシが死にそうになっていると、となりの席の友人がとどめを刺す。 「ねね、発音へんじゃない?」 確かにヘンに聞こえるのは音痴(爆)のせいなのか。 「BがPに聞こえるよね?」 ぐっばいがぐっぱいに聞こえるのはアタシだけじゃなかったのか。
しかし、ジョンはそれだけではアタシ達をゆるしてはくれなかった。 ドリフが寸劇に使うような切りかぶに立ち、フランスベッドの倉庫で 湿気てそうな、へなちょこシーツを体にぐるぐるまきにして 「アベマリア」を歌いはじめたのだ。しかも音痴である(泣)。 ぐるぢー。 助けてくれー。
他の観客もさすがにショックを受けたのか、アンコールはなかった。 その次の年、予定されていた来日は中止になったという。 その後、2度と来日していない(泣)。
ぱいざうぇー、彼は今なにをしてるのかな?
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