晴れも褻も 〜ハレもケも、と読みます。私らしいかなと。

2002年04月20日(土) 半所有者

何の所有者か?

民法上、物として認められていないもの。
しかし、れっきとした、有体物。
したがって、刑法上は物となる。

半所有者の主役は、初老の男性、久保氏。
久保氏は大学で法律を学んだとかで、
自分がこれからしようとしていることが
どんな罪になるのか、調べるシーンがある。
結局わからなくて、事に及んでしまうけど。

そういうことを本気で調べる久保氏は、錯乱しているのか、
それとも正気なのか。
久保氏の行為は、錯乱しているからと思いたい。
しかし久保氏の年齢を考えたら…男性は怖い。
70代の男性で妻に拒否されたという人生相談の記事を思い出した。

ちなみに久保氏の心理以上に、
これを著した河野多恵子氏に興味がある。
この人、すごい。
先日唯川恵の本がすごいと書いたけれど、
この人の本は毒を超えている。
失礼だが河野氏の年齢を考慮すれば、もっと戦慄が走ってしまう。

久保氏が何をしたか、どう感じたかは読めばわかる。
ここでヒントを出すとすれば、所有権の対象は、妻の遺体である。


***南の島の写真をアップしました。→こちら***
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