ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
わたしは
みんなが思ってくれているような
純粋で 素直 なオンナノコではないのだと思う。
この日記には いろんな男の子が登場している。
だいすきだった「佑ちゃん」
そして本気で追いかけた「ひさくん」。
佑ちゃんにはこの間心揺さぶられたけれど
そこから進展することもなく、3ヶ月がたとうとしている。
「みっことは遠距離やから、
まだなにも未来が見えない。
だから、付き合おうとか言えない」と彼は言う。
わたしも佑ちゃんとどうにかなりたい、と
今はそんなに思っているわけではないので
なんとなく、彼の言う言葉の意味がわかるので
そうだね、こまったね、と頭を悩ませた。
わたしは、佑ちゃんには甘えることはない。
でも、ホントは 誰かに甘えさせてほしくて仕方ない人間。
ぎゅっと抱きしめて。
強く 強く 抱きしめて。
うでの中でねむりたい。 そう。わたしはよわくて もろい人間なのです。
12月、あのひさくんがぎゅうって抱きしめてくれた。
不安なとき、「おいで」と言って
腕の中に招き入れてくれたの。
ほんとうに心が救われた気がした。
あたたかなうでのなか
鼻と鼻をこすりあわせる。
しずかに しずかに 縮まる距離。
お布団の中で こっそり キスをした。
大好きだったひと。
尊敬し続けるひと。
恋人になりたい、とかそういう感情はないけれど
ただ ただ
その瞬間は 宝物だと思った。
その瞬間と同じくらい
忘れられないキスをしたのは昨日のこと。
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