ToY◎StorY
モクジカコミライ


2015年06月01日(月) 愛されていなかったということ

「みっこちゃんの声が落ち着く」

「そういうところもすげーいい」

どストレートに言われると

心がざわつく。

彼から言われた言葉は

「ぼくみっこちゃんのこと好きなんやと思うわ」

「そこそこみっこちゃんはかわいいと思うし

 そこそこいいやつやし

 好きは好きやけど、」

だった。

彼は わたしのこと ちっとも好きじゃなかったのだろう。

わずかでも好きだったとしても

それは「恋愛」ではなかったのだ。

最初の3日間だけ、彼から愛を感じたけれど、

それ以降は一切感じることがなかった。

きっと、この感覚は間違っていない。



それでも、彼に抱きしめてもらうことで

わたしは頑張ろうと思えたし

仕事を辞めることができた。

彼に出会わなければ

今の人生に至ることなく、耐え続けていたに違いない。

彼との出会いは 本当に感謝している。

最後に会ったとき、おうちに連れて行ってくれた。

最後にいっぱい抱きしめてくれた。

ただ、朝の別れのとき、もう会わないんだと悟った。

それでも、幸せだった。

愛されていなくても、大好きだった。

愛せることができて、よかった。



さようなら。

元気でね。

本当に、ありがとう。


みっこ |MaiL

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