カルモチン

2004年05月20日(木) =五月雨=

車窓を流れる景色を

鬱陶しく思いながら

僕は

僕の真ん中にある

想いに向き合って。

なかなか見つからない。

だけど、きっと、大切な音を

探していた。

何度も歌った。

もう、歌えないと

何度も泣いた。



憧れていたもの、全ては

ハリボテより脆く


夢見たもの、全ては

陽炎より儚い。


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今夜も僕は、いつも通りに。


ヒトリ、目を閉じて

雨が窓を叩く音を追う。




突然、聞きなれたはずの電子音が 響く。

鉄の扉の向こうから

雨に濡れた キミが



小さな鼻歌と一緒に。


「ハッピバースディトゥーユー」





そうだ。


今夜だけ

僕は生まれてきて良かったと

思うことにしようね。


プレゼントを車に置いてきた、と

慌てふためく 愛しい、愛しいキミのために。













ありがとう。



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