要らない、そう言えたなら
いまよりずっと 楽なのに
どうして僕は 欲張って抱える?
いちばん欲しいものが
目前に、現れても
おっこちても
追うことも
抱き上げることも
出来ない
こわくて
こわくて
88888888888888888
どんな僕も
大好きだと言う
キミに触れる。
僕は、自分が嫌いなのに
僕を大好きだというキミが
なんだか嫌いな気がしてくるのは
僕が意地悪だから、かな。
「どうしたの?何、書いてんの?」
僕は寝癖だらけのキミの髪を
もっとぐしゃぐしゃにする。
「なんでもないよ。ちょっとメモ。」
気づいてるね。
キミは
僕がキミを上手く愛せずにいること
「鼻、赤いよ?日焼けした?」
「うそ!? オロナイン塗らなきゃ。」
だから、毎日のように
言うのでしょう?
電話で、メールで、
この部屋で、
「ねえ 今、すっっごい好きでしょ?」
キミの、その健気なおまじないも
今年中には、効くかもしれない。
キミの赤い鼻を見てたら
なんだか ぎゅっと
そう思ったから、ね。
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