メタモルフォーゼ...葬月

一文無し - 2004年11月13日(土)

ラッシュの電車


満員の車内


爪先立ちの足


引き落としたばかりの現金


開けられていたファスナー


消えた財布








ニュースとかでは知らされていたけど、まさか自分が・・・・


義務で被害届は出したけど、財布が戻ってくるとは思っていない。


犯人が捕まるとも思っていない。


カードは全て止めたので、被害はそれだけ。


駅ビルの中のATMを使ったので、後を付けられていたのだろうとの事だった。


その時点では電車に乗るかも分からない人間を狙うはずも無いと思うのだけれど・・・・・・・


警察で貰ったのは、運転免許証再交付の書類1枚。


「バッグを切り開かれて盗られる人もいるから、不幸中の幸い」だと言われた。


いくらなんでも、バッグを切られれば気付くだろうに。


身動きの取れない車内では、気付かれれば犯人も逃げられないさ。








乗り継ぎの駅で気がついて、一文無しで途方にくれた。


被害届を出した後、駅までは友人に迎えに来てもらった。


心配かけたくなかったので、財布を落としたと嘘を付いて親に金を借りた。


「馬鹿だ」と言われた。


キャッシュカードは再発行してパスワードを変えるだけ。


クレジットカードは再発行するとカード番号が変わってしまうので、プロバイダ等に連絡しなければならない。


免許書センターも行かなきゃならないし。


いっぱいいっぱいで頑張っているのに、潰れそうだ。


食事も喉を通らないし、勉強しても集中できない。


これが自分の運命なのだろうか。


潰れそうな心は、何時までもつのだろうか。


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