たまの日々

2002年01月17日(木) いちにち

いろいろ、考えすぎたんだと思う。

あのあとずっとねむれなかった。
かなしくてさみしくて。
そのすべてがひとり思考の空回りだと、
よく理解しているのですが。

自分で勝手に気をつかって、
自分に嘘をたくさんついて、
本当のことを伝えられないまま、
ひとりひざを抱える日々。

きのうもそんな日々のうちの一日でした。
風邪のせいか背筋がひんやりとして、
分厚いトレーナーを着込んで眠ろうとしました。
それでも手足がすっかり冷えて、
何度も何度も寝返りをうちました。
ときおりTVをつけてはみるのですが、
どれもつまらなくて仕方がない。
はやく寝なければという焦りだけが募る。
ふと、
むかしすきだった本を読んでみたい衝動にかられる。
けれどその本を大捜索すればあたたまりかけた躰も冷えきり、
かすかに残る睡眠の手がかりを完全に見失ってしまいそうで
怖くて起きあがる気にはなれなかった。

そうやって幾時間かが過ぎていった。
いちにちくらい眠らなくたってひとは死なない。
大丈夫だと自分に言い聞かせて、
つかの間の眠りに手が届いたのは4時も過ぎた頃だった。

浅い眠りの中で、
暗唱出来るほど読み込んだ本を幾年ぶりかに手にする
自分を夢みていた。

不思議に、
今日いちにち、何事もなかったかのように過ごせた。


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