たまの日々

2002年04月01日(月) 目を閉じて。

まだ夜も明けきらない頃。
耳元で鳴って切れるケータイ。
見覚えのない東京の電話番号。
ワンギリだ。むっ、としつつ眠りに落ちる。
とすぐにまた電話。
引き剥がすように眠りから頭をもたげてケータイを見る。
さっきとは違う東京の電話番号。
なんなんだよいったい。
部屋の隅に放り投げる。

待ってる電話は決して鳴らない。

迷惑はかけたくない、
なんにも期待はしてない、
だからせめてこういう形で、
見てくれなくたってかまわない、
伝えようって決めたのに、
ワガママだね、
あまりに何も還ってこない、
虚しさ淋しさ苦しさ自滅寸前。

いっそ、
今までの記憶全部忘れてしまって、
未来永劫絶対に、ゼッタイに約束なんて、もうしない。
なんてぜったいできやしない。
誰にとってちっぽけな約束だったとしても、
私にとっては大切な大切な未来をつなぐ
かけがえのない記憶の一部なのです。

カラマワリムナシク、
窓の外は春の陽ざし。
カサカサノココロ、
風とたゆとう桜。
カカエタママドコニユコウ、
どこへ流されていくのだろう。

桜から輝く新緑の季節へ。

すがすがしい空気とうらはらに、
やりきれない気持ちがとぐろを巻く。
不信不安不満不協和音。

見ないように目を閉じた。
何もかもを閉じるように、
瞼を下ろした。

Close your eyes

やらなければならないことを残して、
また、いちにちを閉じてしまった。
後悔。けれどどうしていいかわからない。

答えを。

それは反則?
私は、
また目を閉じて。






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