帰りの電車の中で必死に活字を追ってた。 そうでもしないと心細くって泣いてしまいそうで。 カクタスはしんぷるで手に取れそうなほどコクのあるお話だけど、 だからこそ簡単に不安が入り込んでくる。
それでも晩ご飯をたべて風呂にはいって、 友人からの電話で大笑いして(ムリしたけど) パソコンの前に座ると、 頭がすっきりと冴えてきた。
それは いちにちでもっとも正常な感情でいられる、 ただしい瞬間だ。
何がイヤなのか冷静に考えた。 私が大の苦手な客観的思考。 マイナスに考えすぎてしまういけない癖はあるけれど、 できない訳じゃない。できないフリはよくするけど。 なのに大真面目な顔で重大な判決でも下すように、 説教モードに入る姿が目に浮かぶ。 そうじゃなけりゃ、 さらに他人事みたいにそっけなく批評されてしまうんだろな。
そういうの、さみしいな。 自分でわかってるのに念押されると、 救いようもなく自分がよわっちくて汚く思える。
本当は、 そうじゃないよっていってほしいだけなのに。
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