ご機嫌ナナメのときは、 ちょこっとやそこらじゃちっとも元気になれない。 それでもほんの少しのうふふを積み重ねて、 やっと晴れたと思ったのに。
タメイキ。
きっかけはろうそくでした。 生き物のように炎がゆらめいていました。 上手く伝えられない。きっとみつめればわかる。 魔力、というのが近いかもしれない。 一瞬にしてキモチがブラックホールになった。 そこにはなんにもない。 本当になんにもない。 ないだけじゃない。 どんどん吸い込んでいく。 なにもかも。
つよがりも、ごまかしも。 見栄も、羞恥心も。
まるでだだっこだ。 まだまだ足りないってむずかる。 こっちを向いてって、それだけのために。
封印してた。 聞いてもいいことなんかない。 私はたのしくない。 あなたは苦しい。 くるしめるのは、辛い。 私は辛い。
だけど、ブラックホールの真ん中で、 光も、時間すらも吸い込みながら、 私は、 真実を求めていた。 何もかもを剥ぎ取って、 真実の今を本当に手にしたくて、 譲れないことに、今気づいた。
だだっこだってかまわない。
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