たまの日々

2002年05月21日(火) ささやかな抵抗

痛みが、
ココロを蹴飛ばしている。
目覚めろ、理解しろ。
このままでいいのか。

傷は、
私にとってなんていうこともない。
ただ苦しいだけ。ただ痛いだけ。
少し不便なだけ。
大丈夫、耐えられる。

だけど痛みが、
隠していたもの、忘れているフリをしているものを、
無理やり認識させる。
お前は、
自分を信じないでいったい何を信じようとしてるっていうんだ。
なぜ耐えようとするんだ。
こんなになってまで、
何を守ろうっていうんだ。

崩すなんて簡単だ。

電車が揺れる。
時折、鞄や背中が、
私の肩に当たる。
心の中で、
デューク、と呟く。
デューク、デュークと架空の犬の名前を心で叫ぶ。
涙が止まらなくて、
ただ繰り返す。

痛みが、
いつまでも私を蹴り続ける。
電車が揺れる。
気付け、理解しろ、信じろ。

だけど。






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