たまの日々

2002年08月30日(金) 知ラナイ

本当に、
失ってしまってはじめて知る。
そのいとおしさ。
どうしても、
なにがなんでも手に入れたくなったとき、
絶対に、
声すらも掛けられないほど遠くに、
それはいる。
かけがえなく、耀いて、
何もさえぎることができないのに、
手を差し伸べることすらできない。

そうわかっていて、
またひとつ、
私は大切なものを失おうとしている。
手を、
伸ばせば届くかもしれない、けれど、
実は、
ずっと手をつないでいるつもりだったのは、
私だけだったらしい。

いつでも、
仲間じゃなかったらしい。
手なんか、つないでなかったらしい。

つよいとか、
やさしいとか、
私にはわからなくなった。

わからなくなった。

遠くなった。


 < 過去  INDEX  未来 >


たま [HOMEPAGE]

My追加