2003年06月13日(金) |
今までのこと、これからのこと。 |
今日、 今まで住んでいた、 私の部屋にお別れしてきた。 鍵も返した。 がらんとした何もない、 ふすまも押入れの戸もはずした広くて古い部屋たちに、 一人暮らしをはじめたときのことを思い出させられた。 そして、 今までのいろいろなことを。
その部屋は、 正真正銘、私の場所。 たったひとつ、私が帰れる場所だった。 ひとりぼっちで必死だった。 何もなくて、楽しかった。 ふわふわとただよっていて、こころぼそかった。 空が近くて、風が緑色で、好きだった。 誰でもやってくることができて、 だれでも帰ってこられるよう、 いつもあけっぴろげな気持ちで暮らしていた、 私の場所。
それももう帰れない。 過去に帰れないのといっしょ。 そして、 これからは、 ここで生きていく。
そういうこと。
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