新しいスニーカーは軽い。 まだ眠くて会社になんかぜんぜん行きたくないのに、 足だけが軽やかに駅までのアスファルトを蹴っていく。 右、左、右、左。 身体をどんどん会社へと運んでいく。 赤い靴で踊り続けさせられた女の子の足のようだ。 自分の意思とは関係なく進んでいく。
私の最近も、 新しいことに囲まれて、どんどん進んでいき戻れない。
すっきりしない
本当は、 昨日あったさみしいことも嫌なことも、 みんなみんなどうでもよくなるくらい、 朝がまちどおしいくらい、
・・・
だめだ。 やっぱり新しいスニーカーはえらい。 会社がいやでも軽やかに私を運んでいく。
|