午後7時を過ぎても外が明るい。 おかげで私とわんこは、 まだ明るさが残る夕暮れの川原をゆっくりと散歩することができる。 これはものすごく贅沢なことだとおもう。]
堤防は背の高い夏草に占拠されていて、 川でときおり魚がはね、水鳥が飛び立つる。 夕陽が包むような風景の中を吹きぬけてくる、 私の半袖からでた腕やわんこのよくうごく耳をなでる風は、 いきるということのもつあたりまえなあかるさの粒をいっぱい含んでいる。 すれちがうひともいぬもとても穏やかに見える。 私達は短くやさしいあいさつをかわしながら 上質な時間をおもいおもいに過ごす。 これが最近、一番たのしみな時間。
|