こんなこと・あんなこと

2002年12月05日(木) IT講習(要約筆記付講座&手話通訳付講座その2)

◆伝えるスピード
要約筆記と手話を比べると、ごく日常的な会話であれば、手話の方が伝わるスピードは格段に速い。私は手話ができないので、私の話を手話通訳者が伝えてくださるのだけれど、それはそれは見事です。双方とも手話ができる場合は、健聴者と変わらないスピードで情報は伝わっていくようです。細かいニュアンスを伝えにくいということはあるものの、手話はすごい!

要約筆記は、「書く」という作業ゆえに伝わるスピードに差があるのは当然で、そこで「要約」という作業も必要になるわけです。

人の会話のスピードは、日本語では10分間に3000字前後と言われています。速記の検定試験1級だと、10分間3200字の朗読を速記符号で書き取り、手書き原稿に直します(反訳)。速記符号だと、書いた人しか読めません。
パソコンでの入力は、練習次第では10分間に1000字はいけます。単語登録などを駆使すれば、1500字ぐらいはいけます。
これが、手書きだとがくんと落ちて、10分間に200字から300字。話すスピードの10分の1。

書くのがいかに大変かということもあるけれど、音声で伝わる情報量の多さ、これを耳の不自由な方と接すると、如実に感ずるわけです。


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Hiroko Watanabe [MAIL] [HOMEPAGE]

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