2006年11月19日(日) |
マ〜イ ファァ〜ス(ト) クリスマ〜ス |
早くもクリスマスかよそんな苦々しい話題はやめてくれよという声も少々聞こえてきそうですが、私が言いたいのは「7月24日通りのクリスマス」という恋愛映画を観てきたという事です。
主演・大沢たかおさん、中谷美紀さん 原作・吉田修一さん(パーク・ライフという小説が好きなんです。) 主題歌・Kさん(沢尻エリカさん主演のドラマの主題歌が有名でしょうか)
タイトルといいこのキャスティングといい…ちょっとかさついた雰囲気のロマンチックを予感させてくれます。 私、そういうのだいすきです!! そこが私的ヒューロイ妄想に繋がるんです!! 少々蛇足がはみ出ましたので、早いとこ映画の感想に移ります。 肝心な部分の内容はネタバレなしです。
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中谷さん演じる地味でドジな市役所勤めのサユリ。「私なんて…」と自分に自信が持てず少女マンガの王子様に妄想しながら毎日を過ごしていたが、大学時代からずっと憧れの先輩・現ライティングデザイナーの聡史に偶然再会。 相変わらず魅力的な聡史に近づきたいと、初めての恋愛に葛藤しながらも女を磨ききれいになっていくサユリ。 そしてついに聡史とサユリはクリスマスイブを二人で過ごすことになるが…
んーうまくまとめられましたでしょうか?大方こんな前半です。 これだけだとこてこてのラヴストーリーに取れますが、意外とコメディ要素が高めです。 喫茶店を経営しているサユリのお父さん(小日向文世さん)の恋人(YOUさん)は発言がさりげなく失礼で面白いです。 またサユリの弟分で漫画家志望の本屋の店員(佐藤隆太さん)をからかうシーンでは、場内も楽しく沸いてました。アドリブなのかなぁ、佐藤さんの反応が面白いです。
メインとしてはとにかくサユリにですね…思い当たる節があり過ぎます。 内に籠っているとついこんな反応をするよなぁとか、そんな発言しちゃうよねとか、駄目な時ってやっぱりそういう思考回路になっちゃうよね!等。 ヒューロイ漫画を描くモチベーションを高められればと思って観に行ったつもりが妄想の隙も無く、結局サユリに共感しまくりでした。
また中谷さんがね、劣等感の表現めちゃくちゃお上手ですよね。 これすごく褒めてますよ! 観る側(私)にあの美貌は無いのは合点承知ですが、感情移入出来る余地をくれるので物語に入り込み易いです。
そして大沢さんがですね、現代のリアル王子現るという風でした。 王子様というと浮世離れしたりキラキラし過ぎてギャグになり兼ねない可能性をはらんでいるのですが、現実と理想の境目ギリギリで素敵なんですね。 少年っぽさもありクリエイティブで爽やか、大人の分別もつく王子…絶、妙。
ラスト手前はちょっと掻い摘んでるかな?という場面もありますが、最終的にはとても後味が良かったです。
カップルも、恋愛に内向的な女の人にも大沢さんにときめきたい人にも。 クリスマスに一人で観ても、…周りの観客が気にならなければ。 幸せな気持ちになれると思いますよ。
P.S.
筋肉痛、来ないよ?
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