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◆◆ 雰囲記 ◇◇
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◇◆◇ 2005年07月28日(木) ◆
 ◆ ∋09-60∈ ◇◆◇




あの頃は あの頃だけに
きっと いま以上の 迷いも 悩みも なかった。

ただ 只管に   ただ 我武者羅に   ただただ 命辛々に。

そりゃあ 技術も 無かったけど
そりゃあ 躊躇も 無かった。

100であり 0だから。

気付くことは 傷付くことだと 言われても
傷付くことも 気付くことの 1つだから。

ぃゃ

気付くと 言うよりは 思い出してるんじゃないだろうか。

あの頃は 当たり前だったのに いつの間にか 置き忘れていた
素直な 自分らしさという ボクそのもの。


余分も 余白も ない   可も 不可も ない
この総てだけ。


――― 雨待ち壱言 ―――
遠く どこまででも 続いて行く 空
君を 失くしてから
いつもの 景色が よけいに 色濃く 映り込むから
僕は 目を 閉じてしまう

蜃気楼に 溶けていく 蝉達の 叫び
ここに 生きている と
その身を 削って 伝えてる
僕の かすれた 声も 君に 届けば いいのに

鳴り止まない 僕の 鼓動
君を 追って行けば よかったのに
何も 言わない 入道雲
あらいざらい 消し去って すぐに
ひからびてた 毎日よ
音を 立てて 剥がれ落ちて いけ
声を 張り上げて 君の 名前を もう 一度 この 空へ

雨待ち風  ほほを なでていく。