
|
 |
2005年06月05日(日) ■ |
 |
Vol.578 自己満足の親孝行 |
 |
おはようございます。りょうちんです。
家族旅行に行ってきた。俺、弟たち、弟の奥さん、それに両親の計7人。大きなワゴン車に乗って、俺たちが両親に旅行を招待したのだ。母の病気が良くなったらみんなで旅行に行こうという口約束が、春になった頃から本格的に準備に入り、ついに実行されたというわけだ。海が見たいとか、きれいな花が見たいとか、おいしいものが食べたいとか、水族館に行きたいとか、関東から脱出したいとか、温泉に入りたいとか、みんなからのリクエストを全部考慮してさんざん悩んであげく。俺らを乗せた車は、福島県のいわき市へと走り出した。 入梅間近の鉛色の空も、北へ進むにつれてだんだんと青空に変わっていく。予報はしっかり雨だったけど、2日間なんとか降らずにもってくれた。久しぶりの家族水入らずで、最初から最後まで俺らはずっとテンションが上がりっぱなし。足の不自由な母がいるため無理な行動はできなかったけれど、ゆっくりのんびりといろんな場所を観光して見て回った。 熱帯植物園で花を見たり、おいしい魚介類に舌鼓を打ったり、小名浜の海を眺めたり、磯遊びに夢中になったり、温泉に浸かって太平洋を一望したり、ちくわ作りを体験したり、かまぼこ工場を見学したり、魚市場でおみやげを迷ったり、水族館で魚を観察したり。そのすべてが楽しくて、俺はずっとはしゃいでばかりだった。 帰りの車中は、みんなもうへとへとだった。普段は家でおとなしくしている母も、母の横でずっと面倒を見ていた父も、相当疲れちゃったに違いない。結局は、俺がいちばん楽しんじゃった旅行だったようだ。それなのに、ふたりは俺らに「ありがとう」と言ってくれた。本当はいつものように家でゆっくりしている方が良かったのかも、余計な遠出をして疲れさせちゃったのかもなんて一瞬だけ不安になったけど。たとえ今回の旅行が俺の自己満足の親孝行だったとしても、いつかはきっとステキな思い出に変わっていくと信じている。父と母を見て、改めて俺はふたりをこれからもずっと大切にしていこうとココロに誓った。
|
|