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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2005年10月17日(月)
Vol.620 激しく転倒

おはようございます。りょうちんです。

朝から降り続いている雨が激しさを増した真夜中過ぎ。残っていた仕事をどうにか終わらせて、一刻も早く帰路に着こうと俺は急いでいた。とにかく早く帰りたかった。日付はもうとっくに変わっている。疲れだって限界を超えていたし、おなかもすっかりへってしまった。
誰もいない店に鍵をかけ、店の前にある数段の階段を下りきったところで事件は起きた。最後の段を踏み込んだ時、俺のカラダが勢いよく宙に舞った。雨でぬれてたせいで、滑ってしまったのだ。「危ない!」と思った時にはもう遅かった。勢いをつけて階段を下りていったところで足元をすくわれた俺は、そのまま激しく転倒。見事に転ぶとはこういうことを言うのだろう。絵に描いたように転倒した俺は、幸い頭は打たずに済んだのだが、左の腕は擦りむいて血がにじみ、階段の段差に背中と腰をこれでもかというほど強く打ちつけたのだ。あまりの痛みに、しばらく身動きが取れない俺。どういうわけか声も出ない。そのまま真夜中の階段で仰向けに倒れている間、落ちてくる10月の冷たい雨は容赦なく俺のカラダに降り注いだ。
やっとのことで家に着いてからも、痛みはすぐには消えなかった。左腕の擦り傷は大したことはなかったが、強打した背中と腰の痛みはむしろ時間がたつほどに増していった。打ち身とはそういうものだ。カラダを動かすだけで激しい痛みが走り、寝ている時もちょっと寝返りを打つだけで痛かった。「いてててて!」と、無意識のうちにそんなコトバが出てきてしまったが、もうどうすることもできなかった。
もしかしたら骨でも折れたかと大げさに考えたのだが、牛乳好きな俺の骨は案外頑丈だったようで、骨折はしていなかったようだ。青あざくらいできるだろうという覚悟もしていたが、それもないまま3日もすれば次第に痛みからも開放された。
今、ヘルニアを患ってとてつもない痛みと毎日戦っている友人がいる。七転八倒する彼の苦痛に比べたら、俺の痛みなんてなんでもないのかもしれない。だけど、痛みを感じている本人しか、その本当の痛みはわからないものなのだ。